似せて作ること
似せて作ったもの
がんもどきは鳥料理に似せて作った精進料理がルーツ
いろんな○○もどきがありますが、ただ似ているだけで名付けられたものもあって、なんか可哀想ですね。
擬き
日本芸能では「擬き」は主役に絡んだり、滑稽に真似る役だそうです。
茶化す意味もあるんでしょうね。
物もどき
もどきの他の意味、何かにつけてさからい非難すること。万事に不平を言うこと。
そういう人、いますよね笑
生産性ゼロ。
こういう人に限って、非難すべき時に逃げる。
真似ること
もどきってあんまりいい意味では使われないようです。
しかし、真似ることが悪いわけではありません。
例えば何か新しいことを得る場合、スタートはお手本を真似ています。
完全なオリジナルが存在するなら言って下さい。前言撤回します。
ほとんどが派生としてルーツを辿れると思います。
バージョンアップ
成長の過程で、何かを参考にしたり、技術を習得したり、それこそお手本を真似して練習したり、何らかのステップを踏むでしょう。
お手本と同じことをしても、質やスピードが上回ることがあります。
もっといい方法を編み出すこともあるでしょう。
もどきでなくなる瞬間です。
成長するのは人間自身、人格、体格だけではありません。
コピーで終わるか
組織における役職の出世はピラミッドに例えられます。
上職に上がれば上がるほど狭き門です。
人には適性がありますから、上職に適う人だけ出世すれば、組織自体の適性も上がるでしょう。
問題なのは、その職に適わない人が出世してしまった場合です。
程度の差はあれ、誰かの上長になるわけですから、それなりの権限が付与されることが多いです。
さぁ、その職に適わない人はその権限をどう使うでしょうか。
その権限を使えないほど不適合者ならば、それほど問題ではありません。
次の人事異動まで耐えましょう。
問題は、その職に適わない人はその権限を悪用するということです。
さらに上司がまともなら対処しようがありますが、同類だと自浄作用は期待できません。
悪いお手本として最大限活用しますから当然ですね。
自浄作用
覆水盆に返らず
負のスパイラル
なぜ不適合者が出世してしまったのでしょう。
コピーは劣化するからです。
原本を超越するコピーはコピーではなくバージョンアップです。
しかし、辞令はテンプレート化されてますよね。
どんな職にあるべきかよりも、不適合者は前任を真似るか、引継ぎに従うか、画策するぐらいしかしないでしょう。
今までの職でどんなに素晴らしい活躍を見せていても、上職も熟せるとは限りません。
でも、平社員から一つ上がる程度だと頑張ったご褒美程度で選んじゃいませんか？
こうやって上司不適合者が生み出されます。
次の職に空きが出た場合、その上司不適合者が上がる確率はゼロではありません。
それでも成長する組織はなんらかの自浄作用が働きます。
もちろん、不適合者間の自浄作用ではなく、組織としての自浄作用です。
コピーは劣化なので、もどきに溢れた組織は最終的に淘汰されます。
脱もどき
スタートが真似事なのは仕方ありません。
大事なのは真似できた時にどうするか？です。
そう、完コピできると風景が変わります。
コピーしている間はコピー元が視野を覆っていました。
完コピするとコピー元が見ていた風景を追体験できるようになります。
ここで踏みとどまってずっと同じことを繰り返すか、新しい風景に何かを感じて前に進むか。
コピーしている間はコピーすることで必死ですが、コピー完了すると余裕が生まれます。
それを油断に使うかバージョンアップに使うかで、もどきのままかもどきを脱するか分岐点です。
個性
無事、脱もどきできたら、それは個性になります。
前に進む成功体験を得ましたので、次なるステップでもバージョンアップすることでしょう。
そのうち貴女らしさが、貴女じゃなきゃダメってなります。
それは、新しい風景に何を感じ、どちらに一歩踏み出したか。
個性を磨きまくって輝き続けて下さい。
